20160116

仮想通貨/ビットコイン

セキュリティソフトの生みの親ジョン・マカフィー 政治から一転ビットコインをマイニング

セキュリティソフトウェアの草分けであるマカフィー・アソシエイツ創業者のジョン・マカフィー。彼は1994年に同社CEO退任後も複数の事業を立ち上げる一方、麻薬の一種を愛用し、2012年には殺人容疑で逮捕されるなど、特異な行動と過激な言動で物議を醸してきた。2016年には、米政治批判を繰り返し、リバタリアン党からアメリカ大統領選挙に立候補し、予備選挙で敗退している。
 
マカフィーはテック熱に冷めたのか、不動産投資や、ヨガにのめり込むなど活動範囲を広げていた。しかし、2012年の逮捕・米国への送還騒動以降、再びセキュリティ関連の動きが目立ってきた。2013年にはセキュリティ/プライバシー関連ソリューションを提供するFuture Tense Centralを立ち上げ、モバイルアプリ「D-Central 1」を発表している。また、2016年にテロリストの所持品だったiPhoneの内容を解読するようFBIがアップルに迫っていた際には、マカフィーが代わって解読すると名乗りをあげ、セキュリティ専門家としての存在感を世に示した。
 
そのマカフィーが、昨今注目が集まるビットコイン、そしてブロックチェーンの波に乗ろうとしているようだ。

20170116_1
 
2016年5月、それまでゲームデベロッパーだったMGT Capital Investments(以下MGT)がマカフィーを会長兼CEOとし、またセキュリティ企業D-Vasiveから一部技術を買収することを発表した。MGTはその後次々とセキュリティ関連技術の買収や人材登用を進め、「ジョン・マカフィー」の看板を掲げたセキュリティ企業へと衣替えしていった。
 
2016年12月時点で、MGTはビットコインのマイニングやセキュリティ/プライバシー関連ソフトウェア・ハードウェア開発を主な事業として手がけている。ビットコインマイニングにおいては、後発ながらすでに月10万ドル(約1200万円)程度の売上を達成し、米国のビットコインマイナーの中で上位に入っていることを発表した。さらに、「世界で最も電力消費効率が高いビットコイン・マイナー」を謳う、中国の大手ビットコインマイニングプール運営者であるBITMAINと共同のマイニングプールを作ることにも合意したという。

またMGTが買収により事業取得した「Demonsaw」は匿名でのデータ共有を可能にするソフトウェアだが、これについてもマカフィーは「(単なるソフトウェアではなく)インターネットがこうあるべきであったアーキテクチャだ」「クラウドを時代遅れにする」などと意気込みを見せている。

MGTには他に、ハッキングを検知するハードウエア「Sentinel」や、Android上でアプリがアクセスできるハードウエアを管理するツール「D-Vasive」といったプロダクトがあるが、今後も積極的な買収で技術を拡張していくという。

さらに2016年11月には、ブロックチェーンを使った株式取引プラットフォームを開発するEquibit Development Corporationのセキュリティアドバイザー委員会のシニアアドバイザーにマカフィーが就任したことが発表されている。またロンドンで行われたBlockchain Money Conferenceで基調講演を行うなど、パブリシティ活動も精力的である。
このカンファレンスの場でマカフィーは、このように発言している。
 

私がなぜビットコインに関わっているかって?それは世界のスタンダードになるからだ。ビットコインでなければ、オルト・コイン(Altcoins)だ

 
しばしテクノロジーへの興味を失ったようにも見えたマカフィーだったが、ビットコイン、そしてブロックチェーンによって、世界を変える技術を生み出す意欲を取り戻したのだろうか。
 
ブロックチェーンがもたらすと期待される強固なプライバシーは、彼自身が個人的に求め続けてきたものでもある。アンチウイルスという新しい考え方を生み出し、世に定着させたマカフィーが、ブロックチェーン技術においても新たな世界観を創造できるのか、注目です。

 
出典: 帰ってきたジョン・マカフィー。政治から一転、ビットコインにハマっていく
http://www.excite.co.jp/News/it_g/20170113/Gizmodo_201701_john_mcafee_bitcoin.html?_p=3

ピックアップ記事

  1. 中国人民銀行の前頭取「ビットコインの破壊は不可能。」と発言
  2. ビットコインのハードフォーク懸念の陰で急騰したライトコイン
  3. 2017年終わりにはビットコイン価格が2,000ドルから3,000ドルへ上昇 &…
  4. 米投資会社 イーサリアムクラシックファンドをローンチ
  5. 金融庁のFintech相談窓口への相談件数は半年で91件

関連記事

  1. 20161212

    仮想通貨/ビットコイン

    7月から仮想通貨への消費税廃止濃厚か

    以前より話題に上がっていた、仮想通貨に掛かる消費税を政府が廃止する動き…

  2. 20170808

    仮想通貨/ビットコイン

    ビットコインは短期的に5000ドルをも超えるだろう ー マックスカイザー

    マックスカイザー(Max Keiser)氏は、今週月曜日にビットコイン…

  3. eth

    仮想通貨/ビットコイン

    イーサリアムのハッシュレートが一時下落

    9/19(日)イーサリアムのマイナーが、イーサリアムのマイニングリグの…

  4. 20170518

    仮想通貨/ビットコイン

    WannaCryよりも脅威!Moneroマイニングマルウェア”Adylkuzz̶…

    あなたのコンピュータは気が付かないうちに感染しているかもしれない。…

  5. jpy

    仮想通貨/ビットコイン

    日本の為替苦境がビットコインには有利に働く?

    最近、軒並み外貨が値を下げているのに対し、日本円は上昇中!海外に旅行す…

  6. card

    仮想通貨/ビットコイン

    市場が選ぶ最も優れたビットコインデビットカード6枚

    2025年には、世界中の数多くのメインストリーム企業がビットコイン決済…

らくらくFX

BTCをコンビニから1日20万円まで出金する方法

  1. 20170721
  2. 20170720

あなたにおすすめの記事

  1. 20170417
  2. 20170310
  3. mikitani-500x300
  4. 20161129
  5. bitfinex
日本で一番簡単にビットコインが買える取引所 coincheck bitcoin

Twitter

  1. etc-500x300

    ブロックチェーン

    ETHとETCのメリットについてLet’s Talk Bitcoinで議論される…
  2. 20161124

    仮想通貨/ビットコイン

    三井住友海上保険が仮想通貨取引所向けの保険サービスを開始
  3. 20170710

    仮想通貨/ビットコイン

    マウントゴックス債権者への配当検討 破綻時より価値5倍
  4. eth

    仮想通貨/ビットコイン

    イーサリアム4度目のハードフォークを告知
  5. 0821n-ufj_article_main_image

    フィンテック

    三菱東京UFJ銀行と日立製作所電子小切手の決済システム2018年実用化する計画
PAGE TOP