JPモルガンのCEO(最高経営責任者)であるJamie Dimon(ジェイミー・ダイモン)氏は、12日、「ビットコインは詐欺」と宣言し、更には、もし同行に務めるトレーダーが仮想通貨の売買を行った場合には「クビ」だと発言しました。
海外メディアのブルームバーグとCNBCの報道によるとダイモン氏は、大手銀行バークレイズが主催するイベントに出演の際に、この注目すべき発言をしたようです。
ダイモン氏がビットコインについて言及するのは初めてではなく、2015年11月ごろのビットコインがまだ400ドル台をさまよっていた時にも「仮想通貨は生き残れないだろう。」と発言していました。
しかし今日2017年9月13日現在、ビットコインは3978ドル付近を推移しており、約10倍の価格になっています。
ダイモン氏は、そのイベントの席でさらにこう発言しています。
チューリップバブルより悪い。ビットコインは良い終わり方はしないだろう。誰かが殺されることになる。
チューリップバブル:オランダ黄金時代のネーデルラント連邦共和国において、当時オスマン帝国からもたらされたばかりであったチューリップ球根の価格が異常に高騰し、突然に下降した期間を指す。(wikipedia)
さらに「仮想通貨ははじける(終わる)だろう。」「いかなるトレーダーでも即解雇する。ビットコインを取引するなんて”バカ”だからだ。」と加えて述べたこともCNBCは伝えています。
彼の演説の結果、ブルームバーグをはじめとする一部のイベント参加者は、ダイモン氏の発言後にビットコインの価格が下落し始めた。という人もいます。
別の意見
一方、米シカゴ・オプション取引所(CBOE)を傘下に持つCBOEホールディングスのCEOである、Edward Tilly(エドワード・ティリー)氏は同会議で、
好もうと好むまいと、人々はビットコインへの投資を求めている。良い取引は常に意見の相違から始まる。
ダイモン氏がショート、ビットコイン発行者らがロングのポジションを取れば、「素晴らしい」取引が成立するだろう。
と指摘しました。
(ビットコインが下がると確信しているのであれば、ショートすれば良いですよね。JPモルガンのお得意技なのに。。。FXや株の資金が仮想通貨へ流れていっているのがよほど痛いのでしょうか。)
CBOEは米規制当局に対し、ビットコイン先物とビットコイン上場投資信託(ETF)の取引に向けた認可申請を行っています。
本日の仮想通貨市場は全体的に下落しており、このムードを作っている要因は、このダイモン氏の発言意外にも考えられます。そう、それは中国が取引所閉鎖の動きを継続していることであり、こちらもはっきりとしたことがまだ分かっていません。
出典:https://www.coindesk.com/jamie-dimon-bitcoin-fraud/
Jamie Dimon: Bitcoin Is a ‘Fraud’