イーサリアム共同創設者ヴィタリック、DeFiの急拡大に警鐘を鳴らす

ブロックチェーン
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イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は21日に自身のツイッターで、DeFi(分散型金融)が「金利を最適化できているとみるべきではない」と指摘し、急激に膨らむ市場にはまだ多くの技術的課題が残されていることを示唆した。ブロックチェーンと暗号資産市場の分析・ニュースメディアCryptoSlateが6月22日、伝えている。

DeFi(Decentralized Finance)」は、ブロックチェーン上で構築されている非中央集権型の金融サービスの総称を指す。DeFiにはトークンを担保に融資を受けたり、流動性を供給して高い利息を獲得できるなどのユースケースがあるが、この数週間にイーサリアム・チェーン上の融資アプリケーションが異常な盛り上がりを見せている。データサイトDeFi Pulseによると、イーサリアムのスマートコントラクトに担保されている暗号資産の総額が6月12日に12億米ドルを突破した。

DeFiの融資アプリケーションは従来の金融機関を上回る金利を提供するため、投資家にとって魅力的に映る。しかし、ブテリン氏はこうした構造が「裁定取引の機会を生み、不測のリスクが伴う」ことを警告している。技術的にもDeFiの領域はまだコア基盤を構築している最中だ。実物資産や法定通貨にペグした合成資産、チェーン外のデータを取り込むオラクル、プライバシー性、そして分散型取引などあらゆる要素が発展途上だ。ブテリン氏はまた、個別のプロジェクトに依存すべきではないとして、「システミックリスク(危機がドミノ倒し的に波及すること)に配慮する必要がある」とも指摘した。

DeFiの高利回りは、中央管理型取引所のレバレッジ取引で資金を借り入れるトレーダーの需要によって成立している。そのため、デリバティブ市場で「強制清算の連鎖」が起きれば、DeFiユーザーにとってもリスクとなる。実際、2020年3月にビットコインが45%暴落した際には、MakerDAO(最大の融資プロジェクト)で最大400万ドル相当の担保が清算されている。

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