ゴールドマンサックス、金価格の見通しを2300ドルに引き上げ 顧客に示した根拠とは

経済/社会
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ゴールドの価格見通しを引き上げ

米大手投資銀行ゴールドマンサックス(以下GS)が、ゴールド(金)の12カ月の価格見通しを1トロイオンス=2300ドル(約24万1660円)に引き上げた。

GSは28日に顧客へ送った通知で、経済状況の先行きが不透明な状況では、ゴールドが最後の投資先になるという見方は以前と変わらないと説明した。最近のゴールド価格の高騰も考慮し、価格見通しをさらに引き上げたという。

ゴールドの価格は年初来で27%上昇。28日には1980.57ドル(約20万8200円)と最高値を更新した。

地政学リスクの高まりや米国の政治や社会に漂う不透明感、また新型コロナウイルスの感染再拡大を背景に、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ・バイアスにシフトする可能性があるとの見方が、ゴールド価格の高騰につながっているとGSは見ている。

インフレへの懸念

また、米政府における累積債務が記録的な高水準になっていることから、準備通貨としての米ドルの地位が弱体化するのではないかという懸念が表面化し始めていると指摘。マクロ経済の現状が、米ドルの地位に変化をもたらす可能性があるとした。

新型コロナウイルスの感染拡大に対する経済対策を講じるために、累積債務が増加している現状が米ドルの弱体化を進めているとして、米ドルの価値の低下と累積債務の増加が、将来的にインフレにつながると警戒している。

政府が法定通貨の価値を切り下げ、実質金利を過去最低水準まで下げている現状では、最終的にゴールドに投資マネーが流入するというのがGSの見解だ。「米国の実質金利が下がることが予想される現状では、3月から説明している通り、投資先としてゴールドが適している」と述べている。

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