ビットコイン、5月は過去2番目の下落率に

ビットコイン(BTC)
この記事は約4分で読めます。

ビットコイン(BTC)は31日、アジアの取引時間に反発したものの、5月は過去2番目に大きな月間下落率を記録することになりそうだ。

31日9時(協定世界時:UTC/日本時間31日18時)時点、ビットコインは3万6200ドル付近で取引され、5月としては37.5%の下落となっている。早朝には3万4195ドルの安値となっていた。

暗号資産(仮想通貨)取引所ビットスタンプ(Bitstamp)のデータによると、5月の下落率は、2018年11月に見られた37%を上回り、2011年9月に記録した40%に次ぐ数字だ。

イーサリアム(ETH)も、2020年9月以来となる12%の下落で5月を終えようとしている。TradingViewのデータによると、金(ゴールド)は7%上昇して、2020年7月以来の上昇となり、米主要株価指数S&P500はほとんど変化がなかった。

ビットコインの価格推移(Bitstamp)
出典:TradingView

ビットコイン市場の3つのトレンド

5月上旬のビットコイン市場は、価格動向を左右する能力を持つ一部の大口投資家による利益確定の売りが続き、価格への下方圧力が強まったかっこうだ。

米EV大手テスラが環境懸念を理由にビットコイン決済を停止したことで、ビットコイン市場に弱気センチメントが流れ込み、企業による広範なビットコイン投資への期待を打ち砕いた。

ビットコイン市場のムードは、中国当局による規制の発表や、米連邦準備制度理事会(FRB)が経済刺激策を早期に縮小するのではないかとの懸念からさらに悪化した。

ビットコインは、5月19日までの8日間で5万8000ドルから3万ドル付近まで下落し、それ以降は横ばいで推移しているが、上値は200日単純移動平均線(SMA)の4万ドル強が上限となっている。

ブロックチェーン分析会社のグラスノード(Glassnode)によると、今回の下落は主に第1四半期(1−3月期)の強気相場のなかでビットコインを購入した新規投資家によるパニック売りが原因だ。一方、長期保有者や機関投資家は、ビットコインの長期的な価格見通しに対する自信の表れとして、押し目買いしている。

「ビットコイン市場には現在、3つの供給トレンドがある。

・短期保有者は手放している。
・長期保有者は保有を続け、買い増ししている。
・マイナーは貯め込んでいる。

ビットコイン市場は強気と弱気の戦いの場となっている」

売られ過ぎから反発か

1000ビットコイン以上を保有する大口保有者の「クジラ」が保有するビットコインは、5月19日以降、2万5000ビットコイン以上増加し、414万9000ビットコインに達した。

この先、下落した市場が信頼を回復するには、大口投資家による持続的な買い増しが必要かもしれない。クジラの数は、10月から2月にかけてビットコイン価格と連動して増加していた。

テクニカルアナリストは、現状を売られ過ぎと見ており、短期的な急反発を予測している。

「ビットコインは、中間的な観点から売られ過ぎており、今日のデマーク(DeMARK)指標からは、2週間の反発を支持する短期的な『買い』シグナルが出ている」とフェアリード・ストラテジーズ(Fairlead Strategies)の創業者、ケイティ・ストックトン(Katie Stockton)氏は31日の週刊リサーチノートで述べた。

デマーク指標は、直近の最高値と最安値を前期と比較し、需要を測るものだ。

ビットコインの週足チャート
出典:Fairlead Strategies, Katie Stockton, Bloomberg

ストックトン氏は、週足のMACDヒストグラム(トレンドの強さと変化を示す指標)が下落し、中期的なモメンタムが下向きになっていることから、今回の反発は短命に終わる可能性が高いと述べている。

市場を取り巻く全体的な見解は依然として強気で、例えば、世界最大級のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツ(Bridgewater Associates)の創業者レイ・ダリオ(Ray Dalio)氏は、インフレ下では債券よりもビットコイン保有を好むと発言している。

タイトルとURLをコピーしました