イーサリアムの2021年第四四半期レポート、ガス代が1,777%の大幅増加

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暗号資産メディアBanklessは1月14日、イーサリアムの2021年第四四半期(Q4)レポートを公開した。レポートでは主に、2020年のQ4と2021年のQ4を比較することで、イーサリアムがどのように変化したかを示している。

Banklessは今回のレポートで様々な観点からイーサリアムを分析している。まずイーサリアムのネットワーク売上高は2億3,141万ドルから47億4,000万ドルへと、前年比1,777%増加したことが報告された。ここでのネットワーク売上高とは、イーサリアム上の取引においてユーザーが支払った手数料(ガス代)を意味する。なお、このうち約37億8,000万ドル相当のイーサ(ETH)がバーンされたという。

また、取引手数料の平均値は4.09ドルから26.89ドルへと557%も上昇している。EIP-1559での手数料モデルの変更によるイーサリアムのバーンや平均手数料の増加からも想像できるように、インフレ率も64%減少しデフレ化が加速しているようだ。

イーサリアムでは、プルーフオブワーク(PoW)からプルーフオブステーク(PoS)に切り替えるイーサリアム2.0のアップデートが進んでいる。Banklessでは、アップデートの際にイーサリアムネットワークに統合されるBeacon Chain上にステークされているイーサリアムの量を測定し、1,545,486から8,818,933に471%増加していることがわかったという。

他にもDeFiのTVLや分散型取引所(DEX)の取引高、2021年のNFTブームの影響を受けたOpenSeaの売上なども増加していることがわかる。

 Q4 2020Q4 2021前年比
イーサリアムの
ネットワーク売上高
2.31億ドル43.4億ドル1,777%
平均手数料4.09ドル26.89ドル557%
イーサリアム(ETH)のインフレ率1.01%0.36%-64%
ステークされた
イーサリアムの量
1,545,4868,818,933471%
DeFiのTVL177.3億ドル1,542億ドル770%
分散型取引所(DEX)
の取引高
489.7億ドル2,915.3億ドル495%
OpenSeaでの売上高7,157万ドル359.1億ドル50,078%
レイヤー2のTVL5,000万ドル555.1億ドル11,002%

さらにBanklessは、2021年のQ4においてメタバースに対する認識と思惑が爆発的に高まったとしている。Facebookが2021年10月に「Meta」へ社名変更を発表したことがきっかけとなり、メタバース関連の暗号資産の価格が上昇した。これには、Decentraland(MANA)やThe Sandbox(SAND)など、仮想世界内の取引に使われるトークンも含まれ、Q4においてそれぞれのトークンが337%、635%の上昇を見せている。

両プロジェクトでは仮想世界内の土地が前者で243万ドル、後者で430万ドルと高騰したことも注目すべき点であるとした。

Banklessは2021年のQ4におけるもう一つの主要テーマとして、DeFi2.0の台頭をあげている。DeFi2.0とは、次世代のDeFiプロトコルを広く表現する用語で、プロジェクトの多くは資本効率や流動性、トレジャリー管理の改善に重点を置き、マルチチェーンやレイヤー2への展開により積極的な成長戦略を追求しているという。

現在、DeFi2.0と呼ばれるプロトコルは初期段階にあるが、プロトコルのエコシステムが70億ドル以上のTVLを持つFrog Nationの登場により、この分野が注目されつつあるとしている。

最後に、2022年はイーサリアムにとって極めて重要な年になると結論づけた。Banklessは、2022年のQ2からQ3にかけて「The Merge」という形でイーサリアムの歴史上最も重要なネットワークのアップグレードが行われることに焦点を当てている。これによりコンセンサスアルゴリズムがPoSへと変更され、ネットワークのエネルギー消費を大幅に削減することが可能となる。また、それに伴いガス代の高騰を懸念するユーザーを呼び戻すことができると言及している。

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