今月に入り順調に価格を上げてきているビットコイン。今現在日本円にして67,000円前後の値動きとなっており約1ヶ月前の60,000円から大きく上昇しました。最近ではアップルが新しい決済方法として仮想通貨の採用を行うなど、ようやく一般的に知られるようになりましたが、仮想通貨のビットコインは以前より小規模な個人投資家の支持を得てきました。そんなビットコインについて多くのファンドがいかに注目してきた記事を過去のニュースより拾い上げます。
ビットコインが最高値だったのはいつごろ?
ビットコインが代替通貨として広く利用されると期待を持たれた2013年12月ごろはなんと日本円約121,000円を超える価格まで上昇。時価総額は130億ドルに達しました。
なぜビットコインが支持を得たのか?なぜ下落があったのか?
仮想通貨の熱心な支持者は当初、透明性の高さと中央銀行や政府の支配を受けないという革命的な理想に惹かれました。
その後、13年に東京に拠点を置く取引所のマウント・ゴックスが、数億ドル相当の投資家の資金が紛失したことを認めて経営破たんすると、ビットコイン取引にまつわるリスクが露呈したため、下落しましたが、今また値を戻し有益な投資対象として脚光を浴びています。海外大手ファンドは以前よりこのビットコインに投資を行ってきました。
レッジャー・パートナーズ(ロンドン)の創業者兼マネジングパートナー、ジェレミー・ミラー氏曰く
「当初のビットコインは政治的ハッカーを意味するハッカビスト(ハッカー+アクティビスト)が原点だったが、この2年間に以前よりも組織化されたエコシステムになり、ヘッジファンドやトレーダー、プロの投資家も参加するようになったという点は明らかだ」と話している。
運用資産に組み入れ
ある程度の余裕のある投資家が投資するファンドでは、早い段階からビットコインの将来性に目を付けてをファンドに組み入れてきました。
1億6000万ドルの資産を運用するヘッジファンドのパンテラ・ビットコイン・ファンドでは、5万ドル以上(約500万円以上)の投資を行う機関投資家や個人が購入できる。同ファンドのパンフレットによれば、設定は13年7月で、当時はビットコインBTC=BTSPは65ドル近辺で取引されていた。17日時点では418.80ドルで、13年7月に比べて500%を超える上昇率となっている。
運用資産が6000万ドルを超えるザ・グレースケール・ビットコイン・インベストメント・トラスト(GBTC)もビットコインに投資している。
教育とハイテク投資に特化したレドラ・キャピタル・アドバイザーズでマネジングディレクターを務めるアントニス・ポレミティス氏は
「多くの顧客は資産の1%をビットコインに投資している。1%損失が出ても誰も人生が変わってしまうことはない。でも、もし10倍に増えれば、その時は非常に賢い投資をしたと感じるだろう」と話す。
今後も大きな成長が期待できる仮想通貨業界はもしかしたらまだまだ初動に過ぎないのかもしれません。
出典:(ロイター)ビットコインに投資家の支持、関連ファンドが好成績
http://jp.reuters.com/article/bitcoin-investors-idJPKCN0WO0EI?pageNumber=2&sp=true