中国のメディア(Caixin)によると中国人民銀行(PBoC)は、多くのICOが資金調達法に違反していると位置づけたことを報じています。これを受け、少なくとも9月に予定されていた仮想通貨のメジャーイベントが中止されるようです。
この報告書は、中国におけるICOの拡散を抑制するためにおこなわれた規制措置について、PBoCが議論しているという最近のニュースに続いて浮上しています。
90%以上のICOプロジェクトが違反か
匿名のソースから得た情報によるとCaixinは、PBoCが「90%以上のICOプロジェクトが違法募金や違法資金詐欺の法律に違反する可能性がある」と結論付けていると報じています。さらには、「実際に投資資金を調達しているプロジェクトは1%未満」だとも伝えています。
PBoCの決定はICOに対する取締りに対して、いささか切迫感を示しているようです。
Caixinの情報源はICO業界を「羊の群れ」に似ているといいます。この規制は「群れの中のリーダーとなる羊」を対象としたもので、群れにただついて行っているだけの羊には免責がある。と断言しています。
当局は違法なICOを提供する個人を追求するものであって、ICOにただ参加する消費者が法的訴訟の対象にはならないだろうとしています。
仮想通貨のメジャーイベントが突然の中止
PBOCの規制の発表を受けて、9月2日に予定されていた2017 DACA ブロックチェーン・インターナショナル・サミットがは、行われるわずか1日前に突如中止されました。
Caixinは、9月23日に予定されているHuobi主催の2017年グローバル・ブロックチェーン・サミットも延期される可能性を示唆しています。またこの問題に精通した関係者によると、9月10日に中国で開催される予定だった2017シェイプ・ザ・フューチャー・カンファレンスも延期が数日中に発表されるかもしれないとのこと。
先週、PBoCは、ICOの拡散を抑制するための一連の規制措置は、中国で行われている全てのICOの中止も含めて検討していると発表しました。
中国の国家インターネット金融安全技術委員会が作成した報告書によると、2017年だけで中国の65案件のICOは、105,000人のユーザーから約26億元(4億ドル)を調達しているとしています。
出典:Bitcoin.com
Chinese Blockchain Conferences Cancelled In Fear of ICO Crackdown