世界で2番目の規模を誇る株式取引所Nasdaq(ナスダック)は、投資管理会社でビットコインETFを申請中のVanEckと提携し、新たな仮想通貨商品を市場にもたらす。
このパートナーシップは、27日にNYで行なわれた「Consensus Invest 2018」にて正式に発表された。VanEckのデジタル資産戦略担当ディレクター、Gabor Gurbacs氏は、規制された「crypto2.0」先物型契約を市場にもたらす動きを発表した。
Gurbacs氏によると、来年初めにリリース予定だと言う。
Hodl on – did you say cryptobust? Not according to the full house here at #ConsensusInvest2018 pic.twitter.com/0VlWJ7BTyx
— Jim Orlando (@JimROrlando) 2018年11月27日
仮想通貨界の著名人や一般視聴者がNYのマリオットに集った。
我々が特にお伝えしたいのは、商品先物取引委員会(CFTC)と協力して、カストディと監視の新たな基準を生み出すことに尽力していることです。
Gurbacs氏は登壇しこのように述べた。
また、フォローアップのインタビューでは、これらの先物商品は、ビットコイン先物商品を取り巻く現在の規制基準への「アップグレード」と考えることができると語った。
SMARTSと呼ばれるナスダックの株式市場監視システムと、MVISが提供する信頼できる価格ベンチマークを活用することで、「仮想通貨市場に関与しようとしている規制当局や機関に安心を持たせる」ことが狙いだという。
SMARTSは、スプーフィング(なりすまし)やウォッシュトレードなど要は疑わしい市場活動を自動的に検知するために設計された何百ものアルゴリズムをホストするソフトウェアである。 Gurbacs氏は、これを「ビッグ・ポリスマン・エンジン」と呼んで、技術が公正で秩序ある方法でビットコイン先物取引を確実にすると説明した。
ビットコイン先物の現状
現在CFTCは、シカゴ・ボード・オプション取引所(CBOE)がジェミニ・エクスチェンジと提携し、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)がクリプト・ファシリティーズと提携して運営する、ビットコイン先物取引を2件承認済みである。
これらの先物契約は差金決済であり、期限切れになると決済するために「現物」のビットコインを移動する必要がないことを意味する。
これとは対照的に、インターコンチネンタル・エクスチェンジ(ICE)の支援を受けているBakktが運営する来年1月に予定されているビットコイン先物商品は現物決済され、満期時にこれらの契約を保有する投資家はビットコインで支払いを受ける。
ナスダックとVanEckのビットコイン先物商品が、差金決済なのか現物決済なのかは、Gurbacs氏、ナスダックの代表共にコメントしておらず明らかにはなっていない。
それでも、Gurbacs氏は、来年の第1四半期のビットコイン先物商品の開始予定日を強調し、「2019年はたくさんの待ち遠しいことが控えている。」と述べた。
さらに、BanEckによって提案されたPhysical-backed Bitcoin Exchange(現物に裏づけされたビットコイン取引)ファンドは、ブロックチェーン・テクノロジー会社SolidXと提携して、2019年2月27日までに証券取引委員会による最終決定に達する予定だ。
出典:https://www.coindesk.com/nasdaq-vaneck-partner-to-launch-crypto-2-0-futures-contracts
Nasdaq, VanEck Partner to Launch ‘Crypto 2.0’ Futures Contracts