「日本の取引所に自分の買いたい仮想通貨の取り扱いがない。」
「もっと大きなレバレッジで効率の良いトレードに挑戦したい。」
「手数料を安くしたい。」
仮想通貨の取引になれるにつれて、このような悩みを持つことは無いだろうか?仮想通貨取引の中級者以上ともなれば、少なくとも1つは「海外取引所」を利用している人がほとんどだ。
今回は、取引高が十分に見込まれる取引所の中から熟練のトレーダーがおすすめする海外仮想通貨取引所を紹介したいと思う。
✔多種多様な仮想通貨を購入したい
✔国内取引所のレバレッジに限界を感じている
✔使いやすい海外取引所に移りたい
✔目的別に海外取引所を組み合わせたい
それではさっそく、海外取引所の中で現役仮想通貨トレーダーが厳選したおすすめをご紹介。どこもそれぞれのサービスに特性があるので、ぜひ自分にあった取引所を見つけて欲しい。
【1】Binance(バイナンス)
BINANCE (バイナンス)は2017年7月に誕生した海外取引所で、現在では「世界一の取引所」と称されるほど有名だ。日本人にもなじみが深い。
中国大手取引所「OKCoin」の出身者がCEOを務めているなど、信頼性に定評がある。使い勝手・手数料・信頼性などすべてが高水準まとまった優秀な海外取引所となっている。
24時間の取引量は2020年7月17日現在で約52億ドル、高い流動性を誇っている。
取り扱い通貨は約100種類以上。国内で買えない主要アルトコインは大体揃っているので「たくさんのアルトコインに投資してみたい!」という方は、国内取引所と並行してバイナンス(Binance)を利用するのが最もオススメ。
BINANCE(バイナンス) | |
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総合評価 | ★★★★★ 5/5 |
手数料 | 0.075%~0.1% |
取扱通貨 | 197種類(独自トークン:BNB) |
日本語対応 | ✕ |
BINANCE(バイナンス)のメリット
最大のメリットとして、手数料の安さが挙げられる。国内に比べて安い傾向のある海外取引所だが、その中でも上位に入る安さを誇っている。
アプリの完成度が高く、スマホから取引したい方にもおすすめ。バイナンスのスマホアプリに関してはこちらで詳しく紹介している。
ハードフォークへの対応は、仮想通貨においてかなり重要になる。
取引所によっては新しくできた通貨を受け取れなかったり、対応がかなり遅かったりすることがある。その点、バイナンスはハードフォーク時に「すべてのフォークコインを付与する」と公式発表してくれるので、安心できる。
バイナンスは、オリジナルトークン「BINANCE Coin(BNB)」を発行している。
BNBトークンを使うことで、ただでさえ安い手数料がさらに大幅割引。お得に使えるだけでなく、BNBトークン自体も価格も急上昇中。
取引所がオリジナルトークンを発行する例は少なくないが、利用者が多いバイナンスだけにBNBトークンが今後も順調に伸びていきそうだ。
さらに、バイナンス自体がICOの管理まで行っている。バイナンスが主導しているので比較的信頼性が高く、将来的な値上がりも期待できる。自分のバイナンス口座からそのまま送金ができるので、参加する手間も小さくなる。
BINANCE(バイナンス)のデメリット
バイナンスは世界トップクラスの人気を誇る取引所だが、日本語に対応していない。
以前はGoogle翻訳機能が利用できたのだが、現在のリニューアル版サイトではGoogle翻訳機能もないため、英語が苦手な人にはややハードルが高いといえよう。
Binance(バイナンス)のまとめ
人気が集中するだけあって総合力抜群。
手数料の安さだけでなく、取引のしやすさにも妥協がない。ベーシックな取引の使い勝手はもちろん、オリジナルトークンやICO管理など発展的な内容もカバーしている。
【2】OKEx(オーケーイーエックス)
OKExは中国3大取引所に数えられる海外取引所だ。現在では中国政府による取引所の規制により、香港を拠点としている。
日本のビットバンクトレードと提携するなど海外展開に力を入れおり、独自トークンを発行していることや手数料、取扱銘柄などの条件も比較的良好となっている。
総合評価 | ★★★★★ 5/5 |
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手数料 | 015%〜0.20% |
取扱通貨 | 165種類以上(独自トークン:OKB) |
日本語対応 | × |
OKEX(オーケーイーエックス)のメリット
OKExのメリットは、とにかく取引が約定しやすいということ。
中国3大取引所というだけあり取引量も多く、「板取引の注文がなかなか成立しない…」といったことはほぼない。
OKExでは、独自トークンOKBを発行しており、これを基軸通貨に設定すれば取引手数料が無料になったり、保有割合によって手数料の還元を受けたりできる。
そのため、手数料を抑えて取引したい人には最適だろう。
OKEX(オーケーイーエックス)のデメリット
画面の使いやすさや通貨の豊富さなど、日本人にも使いやすい取引所となっているが、日本語に対応していないため、英語が苦手な人にはややハードルが高いかもしれない。
OKEX(オーケーイーエックス)のまとめ
圧倒的なユーザー数を誇るOKExでは、板取引でもサクサクと注文が約定していくため、スピーディーに取引を進めたい人におすすめ。
また、日本人にも使いやすい取引所となっているので、メインもしくはサブとして口座を開設しておくのも良いでしょう。
【3】POLONIEX(ポロニエックス)
POLONIEXは4種類(BTC, XMR, USDT, ETH)の基軸通貨で70種類近くのアルトコインを取引できる。
総合評価 | ★★★★☆ 4/5 |
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手数料 | 0.15%-0.25% |
取扱通貨 | 85種類 |
日本語対応 | × |
ポロニエックスでは、他人に仮想通貨を貸して利息をつけて返してもらう「レンディングサービス」をいち早く始め話題になった。
その後、国内大手取引所のビットバンク(bitbank)やコインチェック(Coincheck)も同じようなサービスを始めていて好評となっている。
POLONIEX(ポロニエックス)のメリット
なんといってもPOLONIEXは85種類もの豊富なアルトコインを取り扱っていることが強みの一つと言えまる。国内では取り扱っていないような草コインも豊富に取り扱っており、主要コインだけでなく数多くのアルトコインに投資したい方には特におすすめ。
ポロニエックスはシンプルながらも高機能なチャートを提供していて、視覚的に得られる情報がとても多い。
そのため、英語表記にも関わらず日本人にとっても直感的に使いやすいUIとなっている。
POLONIEX(ポロニエックス)のデメリット
POLONIEXは日本語に対応していない。従って取引画面なども全て英語で、サポートも英語での対応となる。
英語に強い苦手意識のある人には向いていないかもしれないが、基本的な操作は「Buy(買う)」「Sell(売る)」「Deposit(入金)」「Withdraw(出金)」くらいなので、Google 翻訳を上手く使えば次第に慣れていくだろう。
【4】Bitfinex(ビットフィネックス)
BITFINEXは2014年に開設された香港を拠点とする仮想通貨の取引所だ。ビットコインの取引量(ドル建て)が世界で1位である。
総合評価 | ★★★★☆ 4/5 |
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手数料 | 0%-0.2% |
取扱通貨 | 134種類(独自トークン:LEO) |
日本語対応 | × |
良いサービスを備えているものの、2018年1月には「Tether(テザー)社」と結託して不正を行った。これにより、一時期は新規口座開設ができない状態となったが、2019年12月現在は開設できるまでに復活している。
Bitfinex(ビットフィネックス)のメリット
BITFINEXのメリットは、とにかく取引が約定しやすいということ。
取引量が多く、「板取引の注文がなかなか成立しない…」といったことはほぼない。
BITFINEXは、過去に2回のハッキング被害を受けた経験を糧に、セキュリティ対策をかなり重要視している。
また、ソフトウェアの最新化、1日1回データベースの自動バックアップやバックアップの自動複製などで、ユーザーの通貨を守っている。
BITFINEXは、公式のスマホアプリをリリースしている。
画面の見やすさや使い勝手もパソコン版と同じなので、出先や移動中にもトレードが可能だ。
もちろん、iOSとAndroidの両対応で、OSを心配する必要もない。
Bitfinex(ビットフィネックス)のデメリット
画面の使いやすさや通貨の豊富さなど、日本人にも使いやすい取引所となっているが、日本語に対応していないため、英語が苦手な人にはややハードルが高いかもしれない。
過去のハッキング被害から、未だに悪いイメージを持っている人も少なくない。
現在はすでにセキュリティーが強化されているものの、ハッキングにあったという事実はユーザーにとっての大きな不安要素となる。
Bitfinex(ビットフィネックス)のまとめ
圧倒的なユーザー数と取引量を誇るBitfinexでは、板取引でもサクサクと注文が約定していくため、スピーディーに取引を進めたい人におすすめ。
レバレッジは3.3倍と低めながらも、そのセキュリティの高さから、メインもしくはサブとして口座を開設しておくのも良いだろう。
【5】MXC(エムエックスシー)
MXCは、2018年にシンガポールに設立されたばかりの新しいグローバルな取引所だ。
新しい仮想通貨ビットコインボルト (BTCV) を取り扱うことができる取引所として話題となった。
総合評価 | ★★★☆☆ 3/5 |
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手数料 | 0.2% |
取扱通貨 | 260種類(独自トークン:MX) |
日本語対応 | 〇(一部は非対応) |
MXC(エムエックスシー)のメリット
MXC (エムエックスシー)は、英語をはじめ、日本語、中国語に加え、韓国語・ベトナム語・インドネシア語など多くの言語対応していることが特徴だ。英語を苦手とする人にとっては、安心感がある。
独自トークン「MX」があることで、仮想通貨取引所として取引で得る手数料の60%を、「MXホルダー」のために、それ以外の40%は「バーン」するために、独自トークン「MX」の買い戻しに使われるというシステムだ。
260種類(2020年7月現在)もの豊富なコインを取引できるので、マイナーなコインをトレードしたい人にはおすすめだ。
【6】Biki(ビキ)
Bikiは2018年6月にシンガポールを本拠に設立された比較的新しい取引所だ。
総合評価 | ★★★☆☆ 3/5 |
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手数料 | 0.15% |
取扱通貨 | 194種類(独自トークン:BIKI) |
日本語対応 | × |
Huobiの共同創業者であり、金色財経(Jinse Finance)やNode CapitalのCEOを務めるDu Jun氏らにより共同設立された。ちなみに、Du Jun氏は既にHuobiの経営からは退いている。
Biki(ビキ)のメリット
BiKiはまだ新興取引所の部類になるが、既に板が厚く、比較的大口の投資家でも現物も取引することができる。
また、BiKiでは2019年8月15日時点で141種類の暗号通貨を上場させ、252ペアを扱っている。上場されている暗号通貨には、BNBやHT、OKBなどの他社の取引所トークンも含まれている。
BIKIでは、独自トークンBIKIを発行している。合計10億BIKIが発行され、プラットフォームから得られた手数料の100%を使いバイバックし、定期的にバーンされていくシステム。既に3億4400万BIKIがバーンされており、BIKIの供給量が1億BIKIになるまで継続される。
BIKIを保有していると、手数料が割引になるなど、他の取引所と同様に特典がある。