ビットコインは、健全な戻りを引き起こすのに十分な買い量を確保できなかった後、4月中旬以降は上昇サポートライン付近を推移してきた。この5日間のパフォーマンスは、今年初めてサポートラインを下抜けしたことを裏付けている。
ビットコインは2021年1月以来、上昇する支持線と抵抗線の範囲内で取引されてきた。何度もブレイクアウトを試みたものの、そのレンジ内にとどまっている。しかし、過去2週間のパフォーマンスは、価格がサポートラインと相互作用するたびに、以前と同じような買いの勢いを維持することができなかった。
過去5日間のBTCの弱気なパフォーマンスは、サポートラインをさらに下回る下げ幅をもたらした。FUD がさらに市場に流入し、再び40,000ドルを割り込んだ。
しかし、39,000ドルと40,000ドルの間には多くの買いの蓄積があり、これ以上の下げは今のところ阻止されている。この結果、本稿執筆時点では、0.83%上昇し、39,786ドルとなった。
さらなる下降の可能性?
サポートレベルを下抜けすることは、今後の弱気の兆候と解釈されるかもしれない。これは、市場が弱気なパフォーマンスを続けるかもしれないというFUDと期待に合致する。実際、BTCの価格が2万ドルを下回るかもしれないと推測する人もいる。そのような結果になるには、特に機関投資家からの大規模な売り越しが必要となる。
ビットコインを保有する最大手機関の中には、まだ保有しているところもある。その中でもEVメーカーのテスラは最近、2022年第1四半期の決算報告を通じて、12億6000万ドル相当のBTCをまだ保有しており、すぐに売却する予定はないことを確認した。
グレイスケールもビットコインをポートフォリオに入れ、他の暗号通貨を入れる計画を持っている。Terraも最近、ビットコインの買い付けに数十億を費やす計画を発表した。
大手機関が購入する場合、ビットコインの底値はそれほど下がらないだろう。BTCのオンチェーンメトリクスも、機関投資家の動きと一致している。例えば、BTCの取引所残高の指標は、BTCが取引所から流出していることを示している。
一方、BTCオプションのOpen Interest指標は、4月17日以降、大きく上昇している。
BTCの取引所残高とオプションのOpen Interestは、ビットコインが強気な圧力を蓄積している可能性を示唆している。そして、これはいつ爆発してもおかしくない。
しかし、市場が弱い手を振り払うように、短期的にダウンサイドになる可能性はまだ大きい。
