8月1日に懸念されていたビットコインのフォークが行われる前に、7月21日にBIP91がアクティベートされるという急展開となりました。
BIP91のロックインが決まり、ビットコインの今後を懸念していた多くの投資家たちが興奮に沸いた週末となりました。
金曜日までに97%のマイナーがBIP91のシグナリングを行っており、ほどなくしてBIP91のソリューションのロックインが行われました。BIP91のロックインにより、週末はビットコイン価格にも大きな影響が生まれたのです。
ロックイン確定から24時間で40%近くも価格が上昇し、確実な技術的安定性の確保が期待出来るとして、多くの投資家たちが買いに回ったことが要因だろうとされています。
他にもイーサリアムやライトコインの価格も上がり、先週は価格が大きく動いた一週間となりました。
UASF(BIP148)
BIP148といえばこのUASFのことを指します。これは合意の割合は無視して8/1という期日に必ずソフトフォークを実行するというものでした。
期日の8/1までに80%の合意を得てSegwit2xがロックインされ、その実行が確実となればこのUASFを行う理由もなくなり自然消滅するものと考えられています。
BIP91がアクティベート、問題は観測されていません。8.1は回避されたと理解して良い。
ビットコイン最新の見通し(2017.7.23) https://t.co/PvbxZKfWkg @tyk97さんから— Tetsu UASF 大石哲之 (@tyk97) 2017年7月23日
つまり、「8/1の分裂」と恐れられていたものの危機は去ったと思われます。(正確にはBitcoinCashがあるので8/1に分裂は起こりますが、このUASFによる分裂とは本質的に別物で、安全なようです)
ちなみに現在、その合意を集めている状況が分るサイトで確認できる限り、100%に達しているように見えます。
BitcoinCashとは?
さて、その8月1日に行われるとされているBitCoincashを簡単に説明するとこうです。
・1MBのブロックサイズを8MBに増大させる互換性のない変更
・既存のチェーンとは安全かつ完全に分離するハードフォーク
・分離前のビットコインを所持している場合、同数のBitcoinCash(BCC)を得られる
BitcoinCashとはBIP148への対抗策として中国のJihan(@jihanwu)率いるBitmain社が提案したフォーク案(BitcoinABC)と同様のものだと見られています。(2017/7/25にBitmainはBitcoin Cashとの関係性を否定しました。)巷では「UAHF」とも呼ばれていて、こちらのほうがまだ聞き馴染みがあるかもしれません。
現時点で決まっている、
Bitcoin Cashがもらえる日本の取引所Coincheck
BITPoint
bitbank.cc
BTCBOX https://t.co/2PQlwaKiIX— ニシノカズ (@nishinokazu) 2017年7月24日
このように、8月1日以降ビットコインを、主要な取引所で保有していた者にはBitcoinCash(BCC)が割り当てられる予定です。
中国の取引所では、まだハードフォークが終わっていない(BCCが生まれていない)のにも関わらず、BCCに高値が付いているそうで、「どういうこと!?」とも思ったりするわけです(汗
まだフォークしてないのにビットコインキャッシュの取引始まってるのか #BCC #BTC pic.twitter.com/42tAjYq2SL
— リップラーふく (@xrpper) 2017年7月23日
まだ多くの超えるべきハードルが残されているとして、脆弱性ついて指摘する人もいるが、それも引き続き価格が安定することで否定的な意見を言う人の数が徐々に減少していくと考えられます。現在の記事執筆時点でビットコイン価格は2,717ドルをマークしており、2,813ドルをマークした週末のピーク価格と約100ドルの差となっています。
8月1日には、ビットコインのハードフォーク「BitcoinCash」が行われるでしょう。コインが2つに分岐する予定ですから、取引には十分注意して、随時新しいニュースをチェックしてください。
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