イーサリアムハードフォークの発端はTheDAOがソースコードの欠陥を突かれて50億円相当のETHを流出させた事件にさかのぼる。この50億円分のETHをハッカーから取り戻すための修正を加えた方のチェーンがETH、そうでない元々のイーサリアムのチェーンがETC (Ethereum Classic)だ。現在クラシックと名付けられているチェーンはハードフォーク後数時間で消滅すると思われていたが、何があってもこのような修正や改ざんは行われるべきでないと考える人々から支持されているようだ。ETCは海外の仮想通貨取引所Poloniexなどにも上場している。
この2つに分岐してしまったイーサリアムのチェーンについて、今後両方のチェーンの成長を支持する人もいれば、どちらかに絞られるべきだという人もいる。
クラシックは存在し続けるのか?
イーサリアムの共同設立者の一人であり、トロント証券取引所のチーフ・デジタル・オフィサーや技術コンサルティング会社DecentralのCEOを務めるAnthony Di lorio氏はビジネス的な視点から、どちらが良いかではなく顧客の要望に答えるだけだと述べる。「ビジネス経営者としては両方のサイドを見なければなりません。」「どちらかを選べという人もいますが、そうではないと思います。」
「ブロックチェーンの会社の経営者として意思決定を下し、発言します。私たちはイーサリアムの会社でもビットコインの会社でもありません。ですが、ビットコインを支持していますし、イーサリアムも支持しています。ついでにもうすぐDASHのサポートも開始します。私たちは全てをサポートするので、あとは人々がそれぞれ選択をすればよいと思います。」と述べている。
また、ホスキンソン氏によると、イ―サリアムクラシックには開発者もついており、どのプラットフォークでも分散型アプリケーションをリリースできるツールも近々発表する可能性があるようだ。