長期投資家のウォレットに巨額のBTCが保管されている場合、ビットコインの価値がすぐに消えて無くなるような心配はなさそうだ。
仮想通貨が誕生した初期の頃から蓄えている、アーリーアダプター達のビットコインの多くはまだ動いていないと見られている。
200BTC以上を保有するくじらが「ガチホ」
ビットコインの供給量の25%は、2017年末にビットコイン最高値を迎える以前に作成されたウォレットに保管されたままになっており、未だに外部へ動かされた形跡が見られ無いことが分かった。
ブロックチェーン調査会社のDiar(ディア)の調査ではビットコインの4分の1が長期投資家によって保有されており、さらに取出しが不可能になったり、非流動性のコインは全体の30%だと見られている。
ディアの直近の算出によると、10ビットコイン以上を保有するウォレットは、全流通の87%以上を占めている。さらに大口の200BTC(現在の価格にして約1億4400万円分)以上のビットコインを所有するウォレットが、ビットコインの全流通の55%を占め、そのうちの42%のビットコインが2017年末にビットコインが2万ドルを付けた時にも一切動きが無かったと見られている。
そして、これらのビットコインを保有しているウォレットのうち27%は、それ以降もビットコインを追加し蓄え続けているという。
驚くことに、これらのビットコインは全「アドレス」のわずか0.7%にしか過ぎないということ。さらに100種以上のコインを所有するウォレットは全体の0.1%だという。
長い谷底を乗り切るために
サトシ・ナカモトが持っていると考えられているビットコインを除いて、残りは随分と前からテントを張って対策をしていた敏感な投資家の財産であるかのように見える。
補足すると、ビットコインの供給量の3.8%は主要取引所によって管理されていると5つのウォレットの中にあることが分かっている。また、ブロックチェーンの分析会社Chainalysisは、現在のビットコイン供給量の3分の1が1,600人の手に集中していることを4月に報告している。
ちなみに、今年ビットコインが下落した間に、ネットワークのハッシュレートは上昇した。成長するハッシュレートは、セキュリティのインフラ強化の兆候とみなされ、ネットワークがこれまで以上に安全であることからそういった面では長期投資家にとって、ビットコインの魅力が増すことになるだろう。
ディアは2017年12月のピーク時に、大口ウォレット(200BTC以上保有)のうち、ビットコインの42%が出金トランザクションを示さず、27%のウォレットがコインを追加して以来、明らかに長期投資家が歩くことを選択した明確な道があると指摘している。
山あり谷あり、これらのアーリーアダプター達は現在、谷底をゆっくりと進んでいる途中なのかもしれない。
出典:https://news.bitcoin.com/55-of-all-btc-is-parked-in-whale-sized-wallets/
55% of All BTC Is Parked in Whale-Sized Wallets