アルトコイン

仮想通貨が全面的に急落、ビットコインキャッシュのハードフォークに向けて戦争が始まる。ジハン・ウーの取締役辞任は誤報か。

15日未明、仮想通貨市場は全面安に陥った。直近24時間で主要通貨が8%~20%下落している。ビットコインも11%以上急落した。その要因としてメディアやアナリストは様々な要因を挙げている。

NYダウ続落。株式相場も弱気

米株式市場はダウ平均株価が4日間続落、未だ続く米中貿易戦争など世界経済の不透明感のためか弱き相場が続いている。日本の株式市場も積極的な買いが入らない状況が続いており、戻りが弱い状況が続いている。

iPhoneの売れ行き予想が良くないことからアップルの株も急落。これに加え金融株なども続落している。
 

テザー(USDT)が下落中

米ドルの準備金に担保されるステーブルコインのテザー(USDT)も下落が続いている。米ドルと1:1であるとされているテザーだが、10月初旬から1ドルを割りこみ、本日現在0.98ドルとなっている。以前から懸念されているように、テザーに対しては本当に準備金を保持しているのかどうかが疑問視されている。このような懸念が強くなれば、テザーの更なるパニック売りが誘発され、仮想通貨市場にもよからぬ影響が考えられる。


 

下落要因の本命はビットコインキャッシュのハードフォークか

ビットコインキャッシュのハードフォークは、日本時間16日午前1時40分頃から始まるとされている。

このハードフォークは、2つのチェーンに分かれる予定であり、Bitmainの共同設立者であるJihan Wu(ジハン・ウー)氏と「ビットコイン伝道師」と呼ばれるロジャー・バー氏率いる、Bitcoin ABC(BCHABC))対自称サトシ・ナカモトのクレイグ・ライト氏率いるBitcoin SV(BCHSV)がネットワークのアップグレードを巡って戦争が起きている。

ABC派のロジャー・バー氏は、クレイグ・ライト氏から受け取ったEメールを動画で公開しており、そのメールにはABC派の肩を持つバー氏を罵る卑劣な言葉が書かれていた。

ABCが欲しいなら、シットコインが欲しいって事だな。破産まっしぐらだ。お前と言うやつを知れて良かったよ。ビットコインはABCが台無しにする前に死ぬだろう。BCHが今後数年間、取引がゼロになるのが目に見えるよ。そう思わないかい?ABCサイドに付いて、ビットコインを嫌っているお前は私の敵だ。これがどういう意味か見当も付かないだろうな。今に分かるよ。私がサトシだ。良い人生を送れよ。私を怒らせたらどうなるか分かっただろう。いや、事前に防ぐことは出来たのに。お前の選択だ。クソッタレ。クレイグより。

このハードフォークに備え、仮想通貨取引所OKExではBCH先物取引が、日本時間15日17:05に停止、また18:00に強制的に清算が開始されることを急遽発表した。このハードフォークに対応する先物取引停止措置が発表されるや否や、BCHの価格は急落した。

今や2つの派閥が争うことによって、仮想通貨市場全体が巻き込まれる大惨事となっている。


仮想通貨アナリストであり投資家のJoseph Young氏はこのように伝えている。

「最初はクレイグ・スティーブン・ライトは悪役だったんだ。だけど今は違う。ただの癌だ。ビットコイン、ビットコインキャッシュの双方に悪い方法で影響を及ぼしていて、両方のチェーン上のリソースを無駄するハッシュ・ウォー(戦争)を引き起こそうとしている。ただの彼の自己中心的な考えであり、狂人である。この愚か者を支持してはならない。」
 

ジハン・ウーの取締役辞任の報道はウソ?

仮想通貨マイニング大手のBitmain(ビットメイン)が先日、共同設立者であるジハン・ウーを取締役から降格したとの報道があった。取締役6人のうち4人が辞任し、ジハン氏は議決権を持たなくなると言う内容だった。

Bitcoin ABCを率いるジハン氏の降格は、大きくコミュニティに影響をもたらす為、大きな懸念が広まっていた。ハードフォーク危機が迫っている今、ここへ来て誤報の可能性が出てきた意味は大きい。

ビットメインの国際マーケティングマネージャーであるNishant Sharma氏は、同社が行なうIPO(新規公開株)に先駆けて取締役会の再編を行ったことを認めているが、ジハン氏が取締役を辞任したことを否定した。

取締役会の退任は無く、共同設立者のジハン・ウー氏は、同社の最高経営責任者(COO)、ミッキー・ジャン(Micree Zhan)氏と共に、同社の共同議長として引き続き我が社をリードしていきます。

 

ビットメインのIPO

ビットメインは150億ドルの評価額を受けており、このIPOでは、仮想通貨産業の記録を樹立する資金調達が予想されている。

北京に本社を置く同社は、5年以内に売上高の40%を占めると考えている人工知能(AI)ビジネスを構築しているが、本業としては引き続きビットコイン・マイニング・デバイスを開発していくとしている。

しかし、IPO申請に伴い幾つかの疑惑も出てきている。今年第二四半期の損失、4億ドルが明るみに出たのだ。IPOに関連する書類の中で、純利益の見積もりも都度違うことが分かり、財務上の問題が露呈している。

Bitcoin ABC率いるジハン氏、また、全ビットコインキャッシュの6%を保有するとされているビットメインが深く関わる明日のハードフォークはどうなるのか、仮想通貨に関わる全ユーザーが固唾を飲んで見守っている。

Bitcoin ABC(BCHABC)、Bitcoin SV(BCHSV)のPoloniexでの先物取引価格は、執筆現在、依然としてABCの方が高いが、直近24時間で大きく上昇してきているのはBitcoin SVの方である。

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