証券仲介会社ユーロ・パシフィック・キャピタルの最高経営責任者であり、シフ・ゴールドの会長であるPeter Schiff(ピーター・シフ)氏は、2008年の経済危機を予言した経済評論家として有名であり、ビットコイン嫌いで知られている。
仮想通貨のキングに対する彼の敵意は、2011年6月21日にさかのぼる。
彼のラジオ番組で、シフ氏はビットコインには本質的な価値がないことを熱弁し、こう述べた。
本質的に、ビットコイン自体には価値がありません。人々が受け入れてくれる限り、交換の媒体としての価値しかありません。
その後、シフ氏は金の価値を強く主張した。
金はそれ自体で価値があるのです。使う必要はありません。溶かすこともできます。ジュエリーにできます。エレクトロニクスで使用できます。それは、金は本質的にすべて価値のあるものにするあらゆる特性を持っています。
当時、ビットコインは20ドル前後で取引されていた。一方、金は1オンスあたり1,500ドルと評価されていた。このように価格に大きな格差があったため、ビットコインを投げて金を推奨するシフ氏に耳を傾けることは理にかなっていただろう。
しかし、もしそうしていたら、金への投資に幾らかのお金を失っただけでなく、この10年間で最大の強気相場を逃していただろう。
大失態にも関わらずシフ氏はビットコインを批判し続けている
2015年、シフ氏は金が1オンスあたり5,000ドルに急騰すると予測した。それから3年以上たった今でも、貴金属は1オンス1,500ドル未満で取引されている。例えその予測が大きく外れていたとしても、シフ氏は心変わりしないようだ。
ビットコインには本質的な価値がないと言った彼の2011年6月の声明以来、ビットコインはこれまでに44,400%以上急増した。一方、シフ・ゴールド社の会長に賛同し、金地金に投資した人々は、8年間待ち続けたのち、資本の1%を失った。
この事実にも関わらずシフ氏は金を誇示しながらビットコインを批判し続けている。
Since June 26th anyone who followed @barrysilbert's advice to go digital by dropping gold and buying GBTC has not only missed a 7% gain in the price of #gold, but suffered a 40% loss on the price of GBTC. Drop GBTC and buy gold before the loss on this trade gets much larger!
— Peter Schiff (@PeterSchiff) September 25, 2019
(2019年の)6月26日以降に@barrysilbertの金を捨て、ビットコインを買い、デジタル資産へ逃げた人全てが、7%の金の上昇を逃しただけでなく、40%のビットコイン下落の損失を受けた。損失がもっと大きくなる前にビットコインを投げて金を買いなさい。
最近の下落にもかかわらず、ビットコインは依然としてより良い投資選択である
熱心な金の信者であるローレンス・レパード氏は、金の年末の価格目標について尋ねられたとき、投資マネージャーである彼は「1650ドルになると思う」と答えている。
したがって、金は2019年末までに約11%の上昇可能性を秘めていると考えられる。
一方、さまざまな専門家は、ビットコインは年末までに9,000ドルから25,000ドルまで上昇する可能性があると予測している。
Wyckoff Stock Market Instituteの所有者であるTodd Butterfield(トッド・バターフィールド)氏は、ビットコインの最高額は年末までに25,000ドルに達すると考えている。
現時点で短期的には弱気でも、長期的な見通しは依然として魅力的と言えそうだ。
これらの専門家の計算から、ビットコインは3か月で最低12%、最高212%上昇する可能性がああると予想されている。
ピーター・シフ氏の予想と、ビットコインアナリストらの予想のどちらが当たるのか、もしくはどちらも当たらないのか、年末に向けての価格動向が楽しみである。本ブログ更新時のビットコイン価格は1BTC、8,399ドル付近を推移している。
出典:https://www.ccn.com/peter-schiffs-calls-missed-gains-of-44400-on-bitcoin/
If You Followed Peter Schiff’s Calls, You Missed Gains of 44,400% on Bitcoin